2008年8月31日日曜日

コンピュータネットワークと民主主義

世界政府ができるとしたら、そのシステムを作るのはわれわれだ、と Google が言ったとか言わないとか。

ありそうな話だ。

インターネットが当たり前になる以前の世界では、多数決で決める、これが民主主義だ、と言われても、ぴんとこなかったが、今なら納得できる。コンピュータネットワークによる多数決は、まったく、容赦のない民主主義だ。いい面も悪い面も、容赦がない。都合のいいものも悪いものも、情報はすぐ世界中に広まる。隠しようがない。

しかし、ちょっと考えてみる。本当にそうなのだろうか。誰かにとって都合の悪い情報を、誰かが明らかにしたとする。両者が持っている技術力、人的資源、などなどに差があった場合、パワーのあるほうがないほうを圧殺するのはいともたやすいのでは?

とすると、世界はそれほど以前と変わっていないわけだ。ただスピードが速くなっただけ。