黒おじいちゃんと私たちが呼んでいた猫は、年取った全身真っ黒な雄猫で、2004年の初めのころまで、小学校の裏門あたり(小猫サンクチュアリ)にいた。
何歳だったのかはわからない。穏やかで人間を恐れない猫だった。小学校の塀の上で昼寝をしたり、ぶらぶら歩いているのをよく見た。もう一人の猫おばさん(M子さん)が、かわいそうに思って、トミーたちとは別の場所でご飯を上げていた。
その年の9月のころ、黒おじいちゃんは、自転車置き場に移動してきた。移動してきた理由はわからない。
9月10月は雨の多い月で、10月になると寒い日もあった。週末の給食の後、よくひざに乗ってきたのは寒かったからだろう。次郎と2匹で並んでひざに乗っていた。もう少し私も我慢して、もう少し長くひざに乗せていてあげていたら、と後悔している。
10月の27日、黒おじいちゃんは、自転車置き場の前の小さな広場で死んだ。M子さんがメールで知らせてくれた。
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