2014年8月9日土曜日

猫サンクチュアリ年代記 19:美少女コゼット


コゼットが小学校裏門あたりの小猫サンクチュアリにやってきたのは、2005年の5月、大迫害の始まる前だった。そして、2012年3月を最後にいなくなった。

コゼットは、やってきたときはまだ生後半歳くらいだったが、もう妊娠していたので、6月にMさんが避妊手術を受けさせてくれた。

コゼットはほぼ全身黒トラのものすごい美少女だった。トミーがよく面倒を見ていたが、トミーと中のいい黄一郎はそれが気に入らず、よくコゼットをいじめていた。トミーは自分が子猫のとき面倒を見てくれた黄一郎がとても好きだったので、困っただろう。

それでも、それから7年近くの歳月を、トミーと一緒に過ごすことができた。美少女だったコゼットも、まるまるしたおばさん猫になった。

コゼットがいなくなったのは、金茶が現れたからだ。

2012年2月ころ現れた金茶は、がっしりした威勢のいい金色のトラ縞の雄の成猫で、尻尾がなかった。三毛猫の妻と娘たちを引き連れてやってきた。自分の家族を守るためだろう、トミーや黄一郎を追っ払おうとしていた。

トミーや黄一郎はがんばったが、コゼットは去勢していない大人の雄には勝てなかったのだろう。2014年になって金茶はまた、どこかに移動したらしく、みかけなくなった。コゼットが帰ってくるといいのだが。

写真は小雪


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