2014年9月6日土曜日

猫サンクチュアリ年代記2 2:大黒丸の災難


8月は猫の発情期だったようだ。去勢していないシロ、カイが横腹に怪我をして、大きな傷口になっていた。特に白猫のシロの毛皮は、血のせいであちこちピンク色に染まり、あいた傷口は痛そうだ。カイの怪我も決して小さくないが、シロもカイも若いせいか、なんでもないような顔をしてご飯を食べに出てくる。

大黒丸が先週の金曜日から姿を見せず、心配したMさんが探し回ったところ、土曜日、自転車置き場の中の自転車の下にうずくまっていたそうだ。日曜日にMさんと待ち合わせて大に会ったが、横腹に大きなこぶのようなものがあり、あまり動きたくないようだった。食欲もまったくなかった。

Mさんは、がんじゃないか、と疑った。私も重大な病気に違いない、と思った。大黒丸はもう13歳かそれ以上で、外で過ごす猫としてはとても高齢だ。病院に連れて行けたとしても、過激な治療を受けさせるのはかわいそうだ、と、Mさんも私も考えたので、様子を見ることにした。

大黒丸と別れるときには、もう会えないような気がした。

昨日の夜、Mさんからメールが来るまでの1週間、とてもつらかった。ほとんどずっと大黒丸のことを考えていたからだ。

メールによると、月曜日、Mさんは、大黒丸の横腹にあったこぶが破れているのに気づいたと言う。大黒丸は病気ではなく、発情期のけんかに巻き込まれて怪我をしたのだろう。
大黒丸は怪我の傷が化膿して、熱が出て体力がなかったので、捕まえて、獣医に見せることができたそうだ。

獣医に打ってもらった注射のせいか、今日私が会った大黒丸は先週末の衰弱がうそのように元気そうだった。食欲もあり、ご飯をたくさん食べた。本当によかった。

Mさんは、あらゆる意味で、大黒丸の命の恩人である。

写真は今年の大黒丸。


2014 September 6 updated

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