赤蜻蛉は英語では“レッドドラゴンフライ”(Red Dragonfly)だ。
物々しいのかかわいらしいのか、どちらなんだろう。
赤蜻蛉といえば加賀千代女の句に、「赤蜻蛉、今日はどこまで行ったやら」と言うのがあると勝手に思い込んでいたら、出だしはどうも「蜻蛉取り」であるらしい。子供を亡くしたときに読んだと言う解説があったような気がする。
今年の夏は短く激しい暑さだった。年寄りの猫たちには堪えたのだろう。年寄りでなくても、路上で生活する猫には耐えられない暑さだった。たくさんの猫が亡くなっただろう。十八年と二十日、暮らした私の猫も逝った。赤蜻蛉が、珍しくたくさん飛んでいた。
そこで一句。
逝く夏を惜しんで帰らぬ猫を待つ
遊びほうけてまだ帰って来ないだけだ、と思えば、少しは悲しさが和らぐような気がする。
2007年9月24日月曜日
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