ローカルタイムは朝の六時。真っ暗なので太陽を調整して正午にした。
正面に見えるのはベニスビーチ。ここにいたるまでまたばかげた失敗がいくつか。飛行でベニスビーチにたどり着こうとしたが、私有地で着陸禁止。じっとしているのにどんどん上昇するばかり。怖かった。貧乏人は空に行け、ということか。怒った。再び徒歩で侵入を企てるが、入り江に水没。海底を歩くことになった。それでも私有地のため、侵入できず。
カール・マルクスのなんだったっけ、初期の論文であった共有地に関するものがちらりと頭を掠めた。
あきらめて引き返すとまた、例のバスに遭遇。なんだ、ぐるぐる回っていただけだったのか。
「風景の中に自然の水の見えたときの、深い心の喜びを…」
大昔の国語の教科書に載っていた詩だ。が、あれは自然の水ではなく、デジタルの水。魚も貝もすまない、死の水だ…。喜びもデジタルのバーチャルで、干からびそう。
ベニスビーチ、いやになっちゃったな。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿