2014年7月5日土曜日

猫サンクチュアリ年代記 14:やさしい黒猫、クロード


大猫サンクチュアリの第一世代が、ジロー、シロー、梅太郎、雪だとすると、第二世代は大黒丸、ソックス、クロード、歌麿、アンナ、小雪、第三世代は黒雪とちびサスケだ。

第二世代には黒猫が二匹いた。クロードと大黒丸だ。だが、まったくタイプが違った。クロードは、尻尾の長いほっそりした黒猫で、雌猫のように美しく、おとなしい猫だった。一方、大黒丸は、尻尾は短く、いかつい体格で、押しが強く、やきもち焼きだ。

クロードは、大黒丸よりも遅く、2004年の秋ころに、猫サンクチュアリに現れた。そして、2005年の春に、歌麿や小猫サンクチュアリのトミーと一緒に虚勢手術を受けた。

Mさんが、クロードはおとなしいから去勢しなくても大丈夫じゃないかしら、と言うくらい、おとなしかった。それでも、去勢したほうがけんかの回数が圧倒的に減るし、場所を移動しなくなり、生き残れる確率が高くなるのだ。

クロードは、なんとなく小雪と仲がよさそうだった。目立たないようにだが、小雪のそばにいることが多かったからだ。

2005年の暮れに始まった大迫害時代を生き延びたクロードだったが、2009年7月を最後に、姿を見なくなった。猫サンクチュアリの近くに住む家の人によると、その夏、子猫を二匹保護したのだが、その子猫の様子を毎日見に来ていたそうだ。

クロードはどこに行ったのだろう。


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