2010年6月13日日曜日

ドリトル先生、カムバック!

おかしな反人種差別主義者のおかげで、『ちび黒サンボ』が書店から消えたのは、
残念だ。

おまけに、最近『ドリトル先生』シリーズも見かけなくなったと思ったら、
こちらも、原書のシリーズもすべて、植民地主義だということでなくなり、
かろうじて、作者の息子だと言う人が1冊にまとめたものしかない。

それはまあ、それで面白いのだけれど、アフリカに行く話が気が抜けたようになっていて、
分量も減って、さびしい。

文学を政治的に断罪するのはどうかと思う。
断罪したからと言って、大英帝国の犯罪が消えたわけではないし、
それはそれで、当時は実際にみな楽しんで読んでいたと言う事実は消えないのに。

ところで、ドリトル先生の作者は、実はアメリカに住んでいた、という。

英国人だけれども、大学はアメリカの西海岸で、第一次大戦のとき、
戦地から子供たちのために戦争の悲惨な話の代わりに、
『ドリトル先生』を書いたそうだ。

もう一度、『ドリトル先生』全シリーズを読める日が来るのだろうか。

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