『論理哲学論考』(論考:Tractatus Logico-philosophicus)について、というか、『『論理哲学論考』を読む』(野矢茂樹:ちくま学芸文庫)についてのメモ。
まずは「序文」から。
『論考』は思考の限界を画定した。
私たちが考えうる限界はどこにあるか。どうやって線引きするか。
考えるとは何によって考えるのか、言語によってである。
そこで、「思考の限界は言語においてのみ引かれる」のである。
つまり、「言語の限界は思考の限界と一致する」。
言語の限界を画定するのが、『論考』という小さな本なのだ。
言語の限界が画定されると言うことは、どういうことか。
つまり、あの有名な言葉にたどり着くのだ。
「語りえぬものについては、ひとは沈黙せねばならない」
ウィトゲンシュタインと言う人は、おそろしく潔癖な人だったんだなあ、と納得する。
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